神棚のまつり

神棚のまつり 家族の絆 神棚をまつりましょう

なぜ神棚をおまつりするのですか?

昔の家を思い浮かべてみましょう。神様がまつられた所は、台所・かまど・井戸・玄関・お手洗いや、最も代表的な大黒柱などです。共通点といえば、家の要と生活にかかせない所。私たちの祖先はその大切な働きに魂を感じ神々を意識してきました。特に、大黒柱は家を力強く支える柱であり、中心です。この姿が家の魂、ひいては家族の絆の魂として大切にされたのです。柱を中心に家族そろって様々な祭りが営まれました。神棚をまつることもこれと同様です。それぞれの家には家の「魂」があり、様々な職業にも魂と呼べる信念や誇りがあるはずです。神棚には国や土地の神々をまつると共に、個々の家の魂をもまつっているのです。そして日々の感謝や祈りを捧げることによってそこに集う人々の和や秩序が生まれてきます。家庭の絆が薄れたと言われる現代社会、祖先の伝えてきた知恵を思い起こしたいものです。

神棚をどのように活かしたらよいのでしょうか?

前述の通り神棚はある意味で家の魂であり、日々の感謝や祈りを捧げることで家族の和や秩序が生まれてくるといわれます。それは神棚を中心とした「まつり」によってもたらされるのです。年に何度か年中行事というまつりを繰り返すことにより、家族の役割が自然と整い、その折々のお節料理(正月だけではない)が家独特の風味となります。そして、まつりを心から行うことは神様・祖先様の有り難み、父母の大切さを無言のうちに子供たちに知らせ、伝えることになるでしょう。政治のことを「まつりごと」と言いますが、本来「まつり」と「行政」の両方からなる、いわゆる祭政一致だったのです。そして神様を中心としたこの制度は国のみならず村や家と言った日本のあらゆる社会の中にあって、心の秩序を築き上げる大切な役割があったのです。

神棚はどこに設けたらいいですか?

神棚一般的には明るくて清浄な高いところで南向き、あるいは東向きに設けると言われます。しかしこれのみを優先しては形式的になってしまいます。先ず自分の真心を働かせて、神様に居心地の良い所、家族みんながおまつりできる所にお鎮まりいただくのが良いでしょう。そうすると、南、東は心地よい日のあたる方向と言えます。しかし、その方向に窓がなくて暗い。西向きなら窓があって明るいとしたら、西向きでも良いと思います。
たとえば、二階屋のお家などで、「上を人が歩く場所に神棚をまつってはいけない」と言われるので、二階の普段誰も行かない部屋に神棚を設けたとします。毎日の生活に神様を意識することも拝むこともなくなってしまうかもしれません。それなら、上を誰かが歩いたとしても家族みんなが楽しく生活する姿を神様に見守っていただいた方が良いでしょうし、神様もお喜びになると思います。また、商家や会社なら仕事姿を見守ってもらうのが良いでしょう。この様に考えていけば各家庭に合った神棚のおまつりが出来ると思います。

神棚にはどういったお神札をおまつりするのですか?

基本として天照皇大神宮(大神宮様)と氏神様のお神札をおまつりします。
氏神様は本来氏族の護り神でしたが、何時しか地域(村)の神としてまつられるようになりました。血族でなくても住人が同じ神をまつることで地域共同体の意識を持つ為だったのでしょう。また、その土地から生まれてくる全ての命を司る神として「産土神(うぶすなのかみ)」とも呼ばれています。同様に天照大御神様は伊勢の神宮にまつられる、日本の神々の中で最も尊い神様です。この神様をおまつりすることこそ日本全体が共同体であることを意識することなのです。これが日本の総氏神様と呼ばれる由縁です。そして、このお神札を神棚におまつりすることは、私達がいつも神様の御守護を頂いていることに感謝し、国や郷土を愛し大切にすることなのです。安らかで、美しい国・郷土づくりを一人一人の喜びとする世の中にしたいものですね。

台所におまつりしてある神様は何の神様ですか?

台所の神様は荒神様です。荒神様は火の神または竈の神として台所の小さな神棚におまつりされています。
台所は家族の生命力となる食事を作る大切な所であり、煮炊きになくてはならない火を扱う所です。火は人間生活の有り難い作用というだけでなく、浄化にもまた災厄にも繋がる扱いの難しい神の恵みです。ガス栓をひねればすぐに火が付く現代生活でも、「火の用心」や毎日の元気の基「食事」への注意は欠かせません。昔の人はその荒神様の性格から家の生活の神として称え、また恐れました。そして台所を神様の空間と考えたのです。台所の入り口に掛かっている暖簾や簾は神様の世界を示す注連縄が変化したものと言われています。

神棚に何をお供えするのですか?

神棚 通常は、お米、酒、塩、水をお供えいたします。
お米と塩は白い皿へ、酒は瓶子(いわゆる神酒徳利)二本、水は水器にそれぞれ入れ、三方などにのせてお供えします。その順は原則としてお米を中央に左右に酒、向かって右に塩、左に水を置きます。お供え物は出来れば毎日取り替えましょう。昔から神様のお下がりは霊力があると言われます。いたんでなければお料理に入れて召し上がって下さい。またお供えはこれに限っていません。先述の通り、家の行事やお祝いに作ったお節やお料理を少しずつでも先ず神様に上げ、みんなでお参りをしてから食べましょう。また、お客様に頂いたお土産なども神様に上げてからみんなで食べるといった習慣もあります。

色々なお神札を一緒にしてもいいのですか?

神棚 まったく問題ありません。何故なら我が国では八百万の神といって沢山の神様の恵みによって生かされていると考えて来たからです。ただし置き方は中央に天照大神、向かって右に氏神、その他の神様は左側です。重ねて置く場合は手前に天照大神、次に氏神、その他は後ろになります。

お神札はいつ取り替えるのですか?

神棚は年の暮れに掃除をして、新しいお神札と交換します。それは新年を新玉と言うように全ての魂が再生するからです。(詳しくは「お正月」をご覧下さい。)
そして、古いお神札は年の瀬に神社に納めます。その際、神社にお参りをして、一年間のご加護に感謝しましょう。
ビニールや燃えない物ははずしてお持ち下さい。